厚底スニーカーの履きこなし方：スタンスミス（Stan Smith）の新モデル

スタンスミスは常にルーツに忠実であり続けてきた。しかし、アイコンスニーカーが進化しなければならない時がある。ヘリテージの、その先へ。近年、このアメリカンなスニーカーはルーツの垣根を越え、ファッションシーンの最前線に躍り出た。最新モデルも例外ではない。ランウェイを越えてストリートへと急速に躍進している。

カジュアルとドレッシーを組み合わせたシックな着こなしから、明るく大胆なステートメントルックまで、新しいスタンスミスが魅せるスタイル美学は幅が広い。この記事では、このアイコンスニーカーを自分のものにする方法を解説する。

猛烈な勢いでまた流行りだした厚底スニーカー。しかし、昔父親が履いていたヨレヨレのスニーカーではない。なめらかに厚みを増したソールの動きはスムーズだ。お気に入りのトラックスーツと合わせて、厚底スニーカーで個性的かつスタイリッシュなコーデに仕上げよう。

厚底スニーカーの大胆な色使いとミスマッチなテクスチャなら、見た目を際立たせることができる。あるいは落ち着いたトーンとシャープなラインのきれいめコーデで真のミニマリストを目指すこともできる。

異なるスタイルが衝突するとき、常識は通用しなくなる。もはや模範的なレザージャケットと、着慣れたトラックスーツのどちらにしようかと迷う必要はなくなった。

モノクロームなルックスは洗練された仕上がりに。LBT（リトル ブラック トラックスーツ）なら、どんな場面でも期待を裏切ることはない。スタイルをより個性的にしたいなら、ボタンアップまたはベストでレザーの上にレザーを重ね着してみよう。

ヘリテージに縛られないデザインこそがビジネスだ。遊び心を忘れずに、大胆な色合いに予想外のテクスチャを組み合わせてみよう。スーツスタイルを考えているなら、ドレスシューズを捨てて、お気に入りのプラットフォームフットウェアを履き、モダンなひねりをきかせてみよう。シャープなブレザーにワイドパンツをコーデすれば、より現代的なルックスに。

積み重ねられた厚底のスタンスミスは、ミニマリスト的デザインを誇示している。全身にスパンコールをあしらったグラマーな輝きと、鮮明なホワイトスニーカーと大胆な黒のソックスをコーデして、クラシックな美しさをアップ。

もっとカジュアルなスタイルなら、クロップトップとハイカットのスウェットパンツをコーデして、2000年代のノスタルジアに焦点をあててみよう。ミニマリストは今、ようやくマキシマリストのマントラに従って生きることができるようになった。好きな物はすべて欲しいのだ。

キャンペーンスタイリストのセレスティン・クーニー（Celestine Cooney）は、クラシックな美しさとは、自分や自分の父親、ボストンに住む10代の若者、北京に住む幼児が皆同じデザインを着て楽しむことができるということだと語る。

「私なら真っ白なスタンスミスにクリーム色のソックスを履き、古いバギーコード、柄の入ったボタンダウンシャツにビンテージのレザージャケットをコーデします」
セレスティン・クーニー

美しさと時代を並べる精神で、adidasアーカイブの奥深くに根付くルーツから同系の色合いのスタイルを選び、カジュアルなルックスを未来へと繋いでいこう。