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【サッカーのグラウンドタイプ】ARTIFICIAL GRASS (AG) 人工芝

見た目も感触も本物の芝のようですが、実際は合成繊維でできている人工芝の試合で思い通りのプレーを発揮するには?

「3G」とは?

「3G」といってももちろん携帯電話の話ではなく、人工芝の種類のこと。3G、第3世代の人工芝ですが、英語では「artificial lawn」「synthetic grass」「fake grass」「fake lawn grass」「faux grass」「frass」「football grass」「waterless grass」「maintenance free grass」「pet grass」「landscape grass」とさまざまな呼び方をされています。

「4G」とは?

4G、第4世代の人工芝には最新のテクノロジーが用いられていますが、まだどこの組織からも公式な評価や標準規格としての承認を受けていません。一言でいうと、4Gの人工芝は3Gと同じ特性を備えながらも、ゴムチップを使用していないことが特徴です。

その特性は?

見た目も感触も天然芝のようですが、合成繊維が使用されているため、耐摩耗性にとても優れています。また、砂とリサイクルゴムのチップが充填された全天候型のグラウンドタイプで、激しい使用に何度も耐えられるようにつくられています。人工芝の葉の部分は天然芝よりも長く、ふかふかして深く沈む感覚があります。

優れた点は?

総合的に見ると、人工芝のピッチは天然芝のピッチよりもはるかに使いやすいといえます。また、ほぼあらゆる天候に対応しているだけでなく、メンテナンスの負担が非常に少なくすみます。そのため、設置スペースに限りがある場合や、1つのピッチを複数のチームで同時に使用・共有する場合に便利です。また、全天候型なので雨天でもチームのトレーニングスケジュールに大きな支障を出さずにすみます。人工芝は、水はけに優れているため土砂降りにも対応できるだけでなく、氷点下20度の冬の厳しい気候にも耐えられます。

耐久性は?

人工芝のピッチは天然芝のピッチよりもはるかに長持ちし、平均で年間最大2,000時間の試合に耐えられます。一方、天然芝のピッチは、年間600時間から800時間しか持たず、またオフシーズンには芝を再生させなければなりません。人工芝ピッチの人気を後押ししているのは、メンテナンスの負担が極めて軽いという理由もあります。人工芝なら芝刈りや肥料が要らないだけでなく、水やりの必要がないため、真夏は特に助かります。しかも大掛かりなクリーニングはわずか2、3年に1度ですみます。

FIFAの承認は?

FIFAでは2001年に人工芝に関する「Quality Concept」(品質方針)を導入しました。プレーヤーの安全を確保できるよう、人工芝に最高品質の基準を設定しています。この「Quality Concept」には、ピッチや研究所での試験を含む厳格なテストプログラムが採用されています。そのため、各メーカーは、FIFAとのライセンス契約を求めて、FIFA Recommended(FIFA 推奨)基準の達成に取り組んできました。

初めて公式に使用されたのはいつ?

人工芝が国際試合で初めて使用されたのは、2003年のFIFA U-17世界選手権フィンランド大会です。決勝のブラジル(1)対スペイン(0)戦を含む10試合が、FIFA 推奨として承認を受けた人工芝のピッチで開催されました。そこで、グラウンド表面の適性と平坦性、そしてケガや故障の可能性の低さともに、非常に高い評価を受け、FIFAは、天然芝の品質を再現したサッカー専用の人工芝ならあらゆるレベルの試合に完全に対応すると、結論づけました。

3Gや4Gの人工芝に最適なスパイクは?

3Gや4Gの人工芝にはどんなタイプのスパイクでも使えるわけではありません。ブレード型もフルスタッド型も使うべきではないと覚えておきましょう。

その理由は?

ブレード型もフルスタッド型も、履いている本人に危険というだけでなく、グラウンドを傷つけてしまう可能性があります。また、柔らかいグラウンドでのプレーを想定して設計されているため、グリップ力が強すぎてしまい、加速する際にスパイクがグラウンドに引っかかってしまいます。

最適なソールプレートは?

人工芝に配慮したスパイクの要素の中でも最も重要なのはソールプレートです。人工芝に対応したスパイクのほとんどは、英語の人工芝を意味する「Artificial Grass」(アーティフィシャルグラス)の頭文字「AG」が名前に入っています。プラスチック製の丸型スタッドを使用していますが一般的なスタッドよりも短く、天然芝でのトレーニングに使用されるスパイクよりもディンプル(くぼみ)が長くなっています。AGソールプレートが最適なグリップ力を発揮するため、履いている人は必要なときに鋭い瞬発力で加速できます。

気をつけたいこと

人工芝のピッチにはソフトグラウンド(SG:Soft Ground)用のスパイクを絶対に履かないようにしてください。ソフトグラウンド用のソールプレートには金属製のスタッドが使用されているため、プレー中に履いている本人もグラウンドも傷つけてしまいます。また、膝でスライディングしないようにしましょう。

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