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みたらし加奈 |ALWAYS ORIGINAL|自分の直感を信じて、人生を選んでいく。

臨床心理士として活動する傍ら、SNSを通じてメンタルヘルスやLGBTQ+に関する情報発信を続けるみたらし加奈さん。女性パートナーと運営するYouTubeチャンネルでは、普段のデート、メイクやファッションなどにまつわる自然体な日常を配信している。凛とした佇まいとやわらかな内面とのギャップも彼女の魅力の一つだ。

アディダス オリジナルスのニューコレクションadicolor Vに身を包んだみたらしさんに聞く、自身の持つオリジナル、インクルーシブの考え方とは――

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自分に必要なものを見極めて取捨選択する。

「人生って、地続きの毎日が淡々と続いていく感覚」と話すみたらしさん。過去の自分も今の自分も未来の自分も平坦につながっていて、それを俯瞰しているのがオリジナルの自分なのだという。

「生きる意味とか理由って、振り返ったとき初めて生まれるもの。毎日がむしゃらに生きていて、後になって自分はこれが好きだったんだとか、嫌だったことがバネになってたんだってわかる。変化を望んでるんじゃなくて、その瞬間ごとに人生に必要なものを見極めて取捨選択していくって感じ。そういう自分を信じ続けていくことが、オリジナルに生きてくってことじゃないかな。」

彼女の取捨選択を決定づけるのは、ほとんどが「直感」らしい。デートの行き先や洋服選びといった日常の小さなことから、進学や就職など人生の大きなことまで、なんでもパッと行動に移すタイプなのだ。「直感」のベースにあるのは、「過去の経験」と「知識」。それらが選択の一つ一つを正しくベターなものにしてくれる。

「知識や経験がない状態だと、自分をすり減らしてしまうことも多い。私自身、昔と比べて自分を犠牲にしなくなったと感じていて。プライベートや仕事でのちょっとした出来事とか、コロナ禍のような社会変化から気づきを得て、変わった部分があるんじゃないかなと。人も時間も物も、いらないものはいらない、って削ぎ落とせる自分になりましたね。」

“受け入れる”ことと、“尊重する”こと。

他者のオリジナリティとどんな風に共存するかという質問に、みたらしさんは「ただ、置いておく」という表現で答えた。

「自分のスペースに、置いておく。他者に対して無理に足を踏み入れることもないし、こちらの扉を開いておいたとしてもむやみに招き入れたりしない。本当に、ポンってそこに置いてある感じ。相手が何者であってもそうやって置いておけるスペースを自分の心につくっておくことを、人と関わっていく中で大切にしています。」

そう語った上で、ダイバーシティとの向き合い方に関しても言葉を添えてくれた。

「“受け入れる”ことと“尊重する”ことは別物だと思っていて。多様性って聞くと、“すべて”を受け入れなきゃいけないって捉える人もいるじゃないですか。でも“偏見”というものは、人間が自分を守るために生み出したモノの見方なんです。すべての人に備わっているんですよ。だから大切なのは、受け入れるということよりも、他者をどう尊重するかなんです。それは、相手に対してのアウトプットを精査するということ。たとえ無意識でも攻撃的な言葉を向けていないかとか、傷つける態度を取ってないかとか、出来る限り意識的に考えていくんです。相手にどんなアウトプットをするかは自分で選べますよね。あとは、個人個人に尊重する力を託すだけじゃなくて、社会の制度がさらにインクルーシブな方向へ向かっていくべきだと考えています。」

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ボディポジティブでいられる体感。

HER COURT(ハーコート)にブラックのジャケット&パンツのセットアップを合わせたスタイリングは、インナーに鮮やかなブルーを差し込んだ、コントラストの美しいルック。腕のジョイント部分をわざと開けて色を覗かせるのがポイントだ。
adidas ASTIR W(アディダス アスター)とTシャツというシンプルな組み合わせには、デザインにクセのあるシャツを羽織って個性的に。Tシャツの裾のガーターがさりげないスパイスになる。そんな2つのスタイリングに、みたらしさんは「服に受け入れられている感じがした」と感想を語る。

「自分の体のことがあんまり好きじゃなくて。着た感覚とか見た感じとかで、この洋服に受け入れられてないって思うことがたまにあるんです。今回はそれが全然なかったのが嬉しかったし、すごく印象に残ってます。その瞬間、自分の体を好きでいられましたね。adicolor Vはどんな体型でも着こなせるアイテムだから、性別とか体型とかそういう箱を意識せずに楽しめるなって思いました。」

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あらゆるものに魅力を見出すことが得意だというみたらしさん。神経を張り巡らし丁寧に紡ぎ出される言葉の一つ一つに、何事にも想像力を最大限働かせて向き合うという彼女らしさが宿っていた。

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Profile:
みたらし加奈
臨床心理士、公認心理師。大学院卒業後、総合病院の精神科にて勤務。SNSを通して、精神疾患についての認知を広める活動を行っている。性暴力や性的同意に関する専門的な知識を発信するNPO法人「mimosas(ミモザ)」副代表理事。 著書に『マインドトーク―あなたと私の心の話』、12月には『テイラー -声をさがす物語』も発売。(ハガツサブックス)。同性パートナーと共にYouTubeチャンネル「わがしChannel」も配信中。

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