01 日の丸を、青空の頂点に

いよいよ来年に迫った世界の祭典で頂点を目指す日本代表。中でも注目すべき選手の一人が久保建英だ。A代表でのデビューも果たし、これからの日本サッカーを背負って立つ存在として大きな期待が寄せられている。そんな彼は、自身や日本代表についてどんなことを考えているのだろうか。

自身の現在について、どう捉えていますか？

久保：代表やクラブの様々なカテゴリーでプレーしていますが、若いチームだとガムシャラさ、上のカテゴリーであれば試合へ向けたメンタル面での準備方法など、それぞれのチームで学ぶことが多いです。

A代表でプレーすることは、久保選手にとってどんな意味を持ちますか？

久保：世代別の代表と違って、A代表は最上位のカテゴリーです。つまり日本代表そのものなので、これまで以上に国を背負う意識を持たなければいけません。エンブレムの重みも増して、注目度も桁違いに増えます。一番の違いは「見られる」という意識の部分ですね。その肩書きに負けないようなプレーをしたいです。

ピッチ上では、どんなプレーをしたいですか？

久保：ゴールに直結する仕事を増やしていきたいです。サッカーがあまり分からない人でもそういった数字は分かると思うので、内容だけでなく結果を求めたいですね。

ここは負けないというストロングポイントを教えてください。

久保：ディフェンスの間でボールを受けてからのドリブルやゴールに直結する仕事は、誰にも負けないと思ってプレーしています。どのチームに入っても変わらずそのプレーをするのが目標です。もちろんそんなにうまくはいかないので、ライバルや尊敬する選手の長所を吸収しながら進化していきたいです。あと、小さい頃から持っている2番手になりたくないという気持ちは誰にも負けていないと思います。

ライバルや目標にしている選手はいますか？

久保：当然、同世代の選手はライバルだと思っています。A代表の選手は尊敬しつつ、追いつけ追い越せという気持ちでやっていきたいです。あと、リオネル・メッシ選手はみんなが尊敬する選手ですよね。自分も一人で試合を変えられる選手になりたいです。みんなの夢であり、希望の存在になれるよう頑張ります。

チャンスを掴むために意識していることはありますか？

久保：自分がここだと思ったタイミングは逃さないようにしています。新しい環境に身を置いたり、興味があることは素直に聞く、自分にプラスになると思ったことはすぐに吸収するよう心がけています。

壁にぶつかった時に、どうやって乗り越えていますか？

久保：一人で抱え込もうとせず、周りの人から助言をもらっています。普段から積極的にいろんな選手と話すことで自分の特徴を知ってもらえるし、自分が知らないことを色々教えてもらうこともできます。あとは、大きな目標を掲げるというよりは、目の前の目標をクリアしながら前に進んでいくのが自分には合っていると思います。

チームスポーツであるサッカーをプレーする上で、心がけていることはありますか？

久保：サッカーは味方や相手がいないと試合ができないスポーツです。様々なポジションの選手がいて、それぞれの役割があって成り立っています。自分一人の力ではどうにもならないので、お互いの意志疎通は大事だと思います。

これからサッカー選手としてさらに成長するために、どんなことが必要だと思いますか？

久保：一番は結果ですね。いくら努力しても結果として現れないと意味がありません。また、相手が強い方が燃えるので、そういった環境に身を置くことは成長する上で大切なことだと思います。もちろん環境を変えるのは大変なことですが、自分は若い頃から海外へ行って慣れているので、他の選手よりもアドバンテージになっている気がします。ずっと一つのクラブでプレーできるサッカー選手は一握りだと思うので、環境への適応力は重要ですね。あとは練習でも試合でも、自分が満足するまで妥協しないよう心がけています。そうやって常に上を目指していきたいです。