378A0111_1.jpg

「完璧なランニングを求めない」
ADIDAS RUNNERS TOKYOコーチの湯田友美さんが提案する女性ランナーが妊娠前後も走り続けるためのライフスタイル術

仕事や子育てと日々のランニングの両立は、多くの女性ランナーを悩ませる永遠のテーマ。
思うように走る時間を確保できなかったり、日々の疲れからモチベーションを失ったり……。心身ともにリフレッシュできるはずのランニングに、マイナスな感情が付きまとってしまうこともあることでしょう。

現代の多忙な女性ランナーは、ライフスタイルの中にランニングをどのように組み込むべきなのでしょうか?一昨年夏に第一子を出産したADIDAS RUNNERS TOKYOのコーチである湯田友美さんに、妊娠前後でのランニングスタイルの変化、子どもを専用のベビーカーに乗せて走る「バギーラン」について伺うとともに、多忙な女性ランナーへのアドバイスをもらいました。

  • ーー

    仕事や育児とランニングの両立に悩む女性ランナーは多いかと思います。湯田さんも2020年に出産されたとのことですが、妊娠期前後に悩んだことはありましたか?

  • 湯田

    妊娠前、妊娠中、産後と各ステージで生活が大きく変わりました。妊娠が分かったときはうれしさもありましたが「いつまで走れるのか」という不安も同じくらい膨らみましたね。

  • 私の場合、「ランニングコーチ」という仕事が走ることに直結しているので、両方が同時にできなくなる悲しみと不安はとても大きかったです。これまで体型を崩した経験がなかった分、身体が変わっていくことへのショックも大きく、自分を好きになれずにいました。

  • ーー

    走れなくなることへのストレスを感じていたかと思います。妊娠中はいつまで走り続け、産後はいつからランニングを再開したのでしょうか?

  • 湯田

    私はランニングを急に止めるのがストレスだったので、少しづつ距離や頻度、ペースを落としていきました。散歩の延長のようなゆったりとしたペースでしたが、妊娠28週目(8カ月)になるまで走っていましたね。8カ月以降はお腹の張りや痛みが気になり始め、ウォーキングへと切り替えました。

  • 産後1カ月は身体の回復にあて、2カ月目からウォーキングと筋力トレーニング、山登りを始めました。6カ月後にはランニング用のバギー(ベビーカー)を押して「バギーラン」で走り始め、今も続けています。

  • 378A2517.jpg
  • ーー

    ご自身の体験を踏まえ、妊娠中のランニングについてアドバイスはありますか?

  • 湯田

    妊娠前にどれだけ走っていたかを基準にして、自分の身体と相談しながら、心に負担がかからないようにランニングを続けるのがおすすめです。

  • 例えば、妊娠前に週2回ほどランニングをしていたのなら、頻度は継続したまま距離を減らしたり、ウォーキングに切り替えたりするイメージですね。ランニングが自分にとって心地よいものでなくなったら、無理をせずに産休に入ったほうがいいと思います。

  • ーー

    産後の子育てとランニングの両立も悩みどころです。湯田さんが続ける「バギーラン」は、育児とランニングを両立させるヒントになりそうです。

  • 湯田

    子どもの保育園の送り迎えや通院、買い物など片道3km圏内の用事は、すべてバギーランで移動しています。1日に2、3件の用事を済ませることもあるので、一日で10km以上走っていることもありますね。子どもをずっと夫に預けておくわけにはいかないので、バギーランがなければ自分の運動時間は確保できなかったと思います。

  • 息子は妊娠中から一緒に走ってくれた「仲間」みたいな感覚です。バギーランは日本ではあまり知られていませんが、お母さんやお父さんも運動不足にならずに、子どもと一緒に走れる楽しさが広がってくれたらうれしいですね。

  • ーー

    「バギーラン」を行う時の注意点はありますか?

  • 湯田

    私たち夫婦は、ランニング用ではないバギーを使った「バギーラン」で大失敗した経験があります。ランニング用のバギーは、子どもに振動が伝わらないように大きなタイヤを使い、なおかつタイヤが固定されていますが、普通のバギーは固定されていません。

  • ある日、夫が普通のバギーを押して走っていたらタイヤが段差に引っかかり、バギーが縦に一回転してしまったんです。幸い息子は無事でしたが、夫は怪我をしてしまいました……。ランニング用ではない普通のバギーで走っている方も見かけますが、「バギーラン」にはランニング用のバギーを使うことを強くおすすめします。

  • ランニング用バギーは自転車と同じ扱いになるので、走る時はサイクリングロードを通りましょう。道幅が広い河川敷で走るのもおすすめです。

  • ーー

    子育てをする中でも、ランニングのモチベーションは保てていますか?

  • 湯田

    タイムは現役時代にたくさん追い求めてきたので、今はあまり気にしていません。産後は、息子と同じ景色を見ながら一緒に走れることが楽しみであり、モチベーションになっています。今はコロナ禍で難しいですが、海外のバギーランのレースにも参加してみたいですね。

  • ーー

    仕事とランニングの両立に頭を悩ませる女性ランナーは多いと思います。効率よく時間を確保するためのアドバイスはありますか?

  • 湯田

    「完璧なランニング」を求めすぎずに、時にはどこかで妥協することも大切です。私の場合は、ランニングウェアにこだわらなくなりました。「バギーラン」で走ることは子どもの用事とセットなので、私服とランニングウェアのミックススタイルで走っています。本当は上から下まできちんとコーディネートしたウェアで走りたいけれど、どこかで妥協しないと続けるのは難しいんですよね。

  • 「2kmでもいいから走ろう」「15分でもいいからウォーキングしよう」と目標を小さく設定するのもおすすめです。まとまった時間を確保するのは難しくても、2kmだったらオンライン会議の合間にでもササッと走りにいけるかと。

  • SNSで“2kmランニング”を発信すると「2kmなら続けられる」という女性ランナーの声もありました。目標を小さくして、ウェアを妥協すれば、ランニングシューズを履いてすぐに走りに行けると思います。

  • ーー

    そんな湯田さんの足元を支えているのが、最新モデルの「ULTRABOOST22(ウルトラブースト22)」です。履き心地はいかがでしょうか?

  • _G4A1392.jpg
  • 湯田

    ランニングの9割は「ULTRABOOST22」で走っています。これまで女性だけの足型に合わせて設計されたシューズはほとんどないと思うんです。私は巻き爪になりやすいのでシューズ選びに苦労してきました。

  • このシューズはアッパー素材の「Primeknit+」がとても柔らかいので、爪や足先にストレスがかかりにくい。クッション性と反発力のバランスがよいので、ランニングもウォーキングも楽に感じますね。

  • ーー

    どんな女性ランナーに履いてほしいですか?

  • 湯田

    すべての女性ランナーに履いてほしい。見た目やカラーもとてもかわいいので、気持ちも上がります。ランナーの練習の基本はジョギングだと思っています。ジョギング用の「基本のシューズ」として一足持っておくことで、足をサポートできるし、ランニングもさらに楽しくなるはずです。

「ランニングを生活に合わせる」のではなく「ランニングを生活に組み込む」ことで、ライフスタイルがより一層アクティブになるはず。日々のスキマ時間をうまく生かし、外へ走り出してみてはいかがでしょうか。

ウルトラブースト22を見るiconArrowLeftアディダスランニングを見るiconArrowLeft

(取材&執筆:荘司結有 編集:ノオト)

  • 378A0111_2.jpg

プロフィール

湯田友美
2004年に愛知淑徳高校からワコール入社。

すぐに頭角を現し入社1年目にアジア選手権3000mで優勝、世界ジュニア選手権でも同種目4位。その後も駅伝の主要メンバーとして多くの大会で優勝に貢献した。2007年の都道府県駅伝では大会記録である29人抜きを達成。
2010年に現役引退、その後はADIDAS RUNNERS TOKYOのコーチや全国各地のマラソン大会のゲストランナーとして活躍中。
ADIDAS RUNNERS TOKYOコーチ。スマイリーエンジェル代表。

会員登録すると
10%OFFクーポンプレゼント
iconCross