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詩羽(水曜日のカンパネラ)|ALWAYS ORIGINAL|感情に素直に、好きな自分で進んでいく。
2021年、水曜日のカンパネラに二代目ボーカルとして加入した詩羽さん。デザイン学生、ファッションモデルとしての顔も持つ彼女だが、そのスマイルと声は一度触れたら忘れられない唯一無二の存在だ。
アディダス オリジナルスのコレクションadicolor Vを個性たっぷりに着こなす詩羽さんが語る、彼女にとって「オリジナルに生きてく。」とは――
自分を変えたのは自分。
自分のオリジナリティの多くは“見た目”にある。そう話す詩羽さんの唇には2つのシルバーピアスが光っている。
「刈り上げで、ツインテールで、オン眉の前髪で。それから、このピアスも。どういうものが似合うかっていうのを、自分の力で探して見つけて選んでく。そうやってオリジナルって作られていくものなのかなって。」
今の見た目へと変わったきっかけは、学生時代の葛藤の中にあった。
「中高生の頃、周りが求めてる“普通”ってこととか、学校の校則があることとか、そういうモヤモヤにぶつかってたんです。悩みの沼みたいな場所から自力で抜け出してやろうって思って、一気に見た目を変えました。その瞬間から、好きな自分で進んでいこうって思えた。」
変わったのは外見だけではなかった。いま、大勢の前でステージに立つ詩羽さんをつくったのも、自分を救い出した彼女自身だ。
「泣き虫で、引っ込み思案で、人見知り。人前に出ることも本当に苦手で。でも好きな格好をし始めたタイミングから、自然と前向きになっていって。私はこう思ってるんだよって意思表示をできるようになった。泣き虫なところは変わってないですね。自分の感情に素直でいたい。子どもっぽいってことなのかもしれないけど、きっとおばあちゃんになってもこうなんじゃないかな。感情がちゃんとわかるって魅力の一つだって思うから。」
オリジナルを創り出すためのオリジナル。
詩羽さんがエネルギーを注ぐ、ライブやMV制作。さまざまな人と関わる過程の中でオリジナリティに気がつく機会も多い。
「最近、自分にはできることとできないことがあるって明確に気づいて。何かを生み出そうとしたとき、音楽の表現ができる人、映像ができる人、写真ができる人…いろんなオリジナルが必要で。自分にないものを持っている人たちと、これからもいろんなものを創っていきたい。」
そんな彼女が発信していきたい、これからの詩羽さんの姿は。
「水曜日のカンパネラとして活動し始めて、表に立つ機会も増えました。日本のいろんな場所や世界に飛び出して、“あぁ、こんな人いるんだ”って気づいてもらいたい。私も最高だしあなたも最高だよね!ってメッセージを感じてもらいたい。私が自信を持ってそこに立つことで、それが伝わったら嬉しいなから。」
これが自分自分だ!と思えるらしいスタイルを楽しむ。
アディダスのアパレルをスカートと着るのが好きだという詩羽さん。
今回は3パターンのスタイリングを着こなしてくれた。
まずはオーバーサイズのフーディーとヴィンテージのクロシェ編みワンピースをレイヤードしたスタイル。暖色系でまとめながら、「adidas ASTIR W(アディダス アスター)」を合わせて可愛すぎないエッジィなルックに。
チューリップのグラフィックが描かれたインパクトのあるTシャツには、あえてチェックやボーダー柄の主張をプラスオン。彼女のハッピーな雰囲気によく似合う。
さらに、ブラックのHER COURT(ハーコート)を合わせたブラック×イエローのツートーンコーデも。パンツのジョイント部分から少しだけ肌見せしたバランスの良い抜け感がポイントだ。
「裾や袖を付け外しできるトップスやパンツは、見せたいところは見せられて、見せたくないところは隠せる。自分らしいスタイルにスタイリングしやすい服だなって思いました。HER COURTが厚底なスニーカーなのも、私にとっては身長が盛れていいですね!」
詩羽さんの持つ好奇心やパワーは、その表情に現れている。ステージで見せる顔も、カメラを見つめる顔も、おいしそうに食事をほおばる顔も。ぜんぶがカラフルな彼女らしさだ。
Profile:
詩羽(水曜日のカンパネラ)
アーティスト。2001年生まれ、東京出身。高校卒業後、ストリートスナップなど個人でのモデル活動を行い、音楽と言葉と時間と私をテーマにInstagramに詩と写真を投稿しながら自己表現を模索していた。2021年9月、知人の紹介から面談を受け、水曜日のカンパネラの二代目・主演&歌唱担当として加入。同年10月には水曜日のカンパネラに加入後初の楽曲「アリス/バッキンガム」のリリースを行い話題となる。2022年2月25日には詩羽体制2度目の2曲同時リリースで「招き猫/エジソン」をリリース予定。