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中野ジェームズ修一さんに聞くウルトラブースト 19の魅力 初心者にこそオススメしたい理由とは?

約4,000人のランナーと共に、Ultraboostをゼロから見直し開発した「Ultraboost 19(ウルトラブースト 19)」。2015年の発売以来、ランナーたちから支持を得ているランニングシューズですが、キーコンポーネントを徹底的に見直すことで、さらなる軽量化を実現しています。

4つのキーコンポーネントで構成されたウルトラブースト 19をランナーが着用すると、どのような効果があるのでしょうか。

アディダス契約アドバイザーであり、トップアスリートから一般ランナーまで、さまざまな人にトレーニングを教えている中野ジェームズ修一さんに詳しく聞きました。

中野ジェームズ修一さんが語る「ウルトラブースト 19」のオススメポイント

・多様化した現代人の足の形にフィットする「プライムニット360」
・衝撃吸収性能と反発力を両立した「BOOST™フォーム」が足の筋肉の動きをサポートし、ケガの防止や疲れにくさに貢献
・「トルションスプリング」がブレを減らし、足への負担を軽減
・接地面積が小さくブレやすいかかとの安定性を高める「3Dヒールフレーム」

レベル感、サイズ、足の形…… 自分に合ったランニングシューズを選ぶには?

— ウルトラブースト 19についてお聞きする前に、まずはランニングを始めるにあたり、シューズ選びのポイントを教えてください。

中野ジェームズ修一さん(以下、中野):トレーナーの立場から言えば、ランニングシューズは自分のレベルに合う靴を選んでもらいたいです。一方、普段履きの場合は、履き心地のよいものを選ぶのがいいでしょう。

普段履きについても言及したのは、最近のランナーは機能面だけでなく、デザインがライフスタイルやファッションに合っているかも重要視するからです。街ランを楽しんでいる人たちは、買い物に出かけている時の靴でそのまま走れたらラッキーだと思うし、ランニングシューズがオシャレで、かつ職場でも履けるとなったら、そこではじめて購入を検討する人が多い。

中級ランナー以降になると、かえってランニングシューズならではのデザインの方がテンションが上がることもありますが。

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— レベルに合うシューズを選ぶといっても、自分がどのようなレベルにあるのか迷う人も多いと思います。ランニングのレベルの目安となる指標は何がありますか?

中野:「走歴は何年か」「月間どのくらいの距離を走るのか」「フルマラソンを走ったことがあるか」「(フルマラソンを走ったことがある場合)タイムはどのくらいか」が目安になるかと思います。

— それらを店員の方に伝えると、レベルに合ったシューズをオススメしてくれますよね。

中野:そうですね。中級ランナーや上級ランナーも初級者向けのランニングシューズを選んでいる場合があります。なぜなのか聞いてみると、「履いてみると心地がいいから」とのことでした。レースの時はレース用シューズで走るそうですが、ジョギングのようにあまり速くないペースで走る分には、足にかかる負荷が少なく快適なので、ウルトラブーストのような初心者でも履くシューズを選ぶ人も居るようです。

「ランニングの際の快適さ」がシューズ選びのポイントかもしれません。その意味で、ウルトラブースト 19に採用されているBOOST™フォームは、衝撃吸収性能と反発力が備わっているので、初心者にもオススメですね。

— ランナーとしてのレベルのほか、サイズ感もシューズ選びの大切な要素です。足にフィットするシューズはどのように選べばよいでしょうか。

中野:普段履きの靴とはサイズが異なることを前提にした上で、自分の足にフィットするランニングシューズのサイズを把握しておくことが大切でしょう。正確に測ってから選ぶことをオススメします。

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— 自身で認識している足のサイズと実際のサイズは、異なっている可能性もあるのできちんと測ったほうがいいということですね。日本人は足の形がいくつかのパターンに分類できるという話を聞いたことがありますが、足の形に合わせたシューズ選びも意識したほうがよいのでしょうか。

中野:足の形についてもポイントです。私は30年ほどトレーナーをしており、トップランナーや一般ランナー、いろいろな方の足を触らせてもらう機会があります。実は現代人は、足の形がかなり多様化してきているんです。

— 多様化の要因にはどんなことが考えられるのでしょうか。

中野:単純にアスリートであれば、行っているスポーツにより変わります。一般の方も含めるのであれば、生活様式が多様化した結果かもしれません。

ここで言いたいのは、足の多様化が進むなか、形ごとにラインナップを増やしているわけではないということ。ソックスのように足を包み込む作りになっているランニングシューズは、どんな人にもフィットするのが特徴です。

ウルトラブースト 19も例外ではなく、プライムニット360がさまざまな形の足に対応しています。逆に、そのような構造でないシューズの場合、くるぶしが擦れたり、いずれかの骨がシューズに当たって痛いと感じたりするかもしれません。

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ウルトラブースト 19の機能は、ランナーたちにどう影響するのか

— ウルトラブースト 19の機能がランナーにどのような効果をもたらしているのか。まずはBOOST™フォームについて、衝撃吸収性能と反発力が備わっているとのことですが、実際どのような影響がありますか。

中野:特に初心者ランナーほど影響が大きいです。というのも、初心者の方は、着地時のインパクトを吸収するための筋力が十分についていません。なので、BOOST™フォームが筋肉の代わりに衝撃を吸収して、ケガを防ぐのです。

反発力についても同様で、本来、ひざや足首、股関節を筋肉で曲げ伸ばすことで反発力を生み出しています。意識的にそれらを曲げ伸ばしすることは、それらの筋肉に一定の負荷をかけることになる。それをBOOST™フォームがサポートすることで、疲れにくくなる効果があるわけです。

さらに、BOOST™フォームは温度変化に強い。それが何をもたらすかというと、冬場など気温が低い時も効果の減少がほぼないわけです。気温が低いと筋肉が硬くなり、うまく反発させることができません。そうした状況でも十分にサポートしてくれるところがBOOST™フォームの特徴です。ミッドソールがゴムの場合、気温が低いと硬くなるので、そうはいきません。

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— 続いて、BOOST™フォームに埋め込まれているトルションスプリングについてはどうでしょう。

中野:着地の際に足の位置が内側や外側にブレてしまと、足への負荷が大きくなります。そうしたブレを防いで、着地の安定性を高めるのがトルションスプリングの役割です。

— かかと部分に付けられた3Dヒールフレームはどんな効果があるのでしょうか。

中野:かかとを地面につける時、「踵骨(しょうこつ)」が接しているのですが、非常に小さい骨なんですね。つまり、接地面積が少ないのでぐらつきやすい。踵骨がぐらつくと、「足関節」と呼ばれる足首の関節がズレて、さらにはひざ関節もズレる。すべてが連動しているので、一つがズレるとすべてがズレてしまうのです。

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— かかとの着地がブレると、足を痛めてしまう危険性が増すということですか。

中野:そうですね。なので、3Dヒールフレームで、かかと部分の安定性を高めています。ただ、ランニング時に全体重が乗るかかと部分を安定させるには、3Dヒールフレームだけではできないでしょう。

そこで、ウルトラブースト 19のかかと部分をよく見るとわかります。踵骨は小さいですが、シューズ自体の接地面積を広くすることで、より安定的に着地させる狙いがあります。

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— ランニングシューズの買い替え時期について教えてください。

中野:普段履きシューズの場合、アッパーが汚れてくると買い替える人が多いでしょうが、ランニングシューズの場合、チェックすべきはシューズの裏底面のソール部分です。ウルトラブースト 19の場合では、Continental™ラバーがすり減って、BOOST™フォームが出てきてしまったら買い替え時期でしょう。

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— 最後に、ウルトラブースト 19はどのような方にオススメしたいですか。

中野:まずは初心者ランナーの方に履いてみてほしいです。BOOST™フォームの衝撃吸収性能と反発力が、いかに筋肉の動きをサポートしているか体験してみてください。もちろんランニングの時だけでなく、普段履きもしてほしいです。

特に女性でヒールを履く機会の多い人は、体重を後ろに乗せて歩く時間が長く、ランニングシューズに履き替えたときに後傾姿勢になりがちです。そのため、大腿四頭筋に負荷をかけることになり、ケガにつながりやすくなります。家でスリッパを履いている人は、スリッパは足首を使わず引きずるように歩くため、ランニング時の足の動きと異なるので要注意です。

日常生活からランニング時と同じ動きをさせることで、走るための足を作ることが非常に重要。そのためにウルトラブースト 19の普段履きを勧めているわけです。

また、中級ランナーや上級ランナーにもオススメです。練習でゆっくり走る際には心地よく走れるでしょう。

ULTRABOOST 19を見る

取材対象者プロフィール:
中野ジェームズ修一さん
スポーツモチベーション最高技術責任者
米国スポーツ医学会認定運動生理学士
PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー

フィジカルを強化することで競技力向上や怪我予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。2014年からは、青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くから「モチベーション」の大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍を続けている。自身が技術責任者を務める東京神楽坂の会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB 100」は、「楽しく継続できる運動指導と高いホスピタリティ」が評価され活況を呈している

取材&執筆:杉山大祐 撮影:藤原慶 編集:ノオト

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